tabiyuki

忘れないように旅の記録をつけてます(古い思い出し記録も多い)

京都🌸(北野天満宮展→東本願寺→東寺→観智院→養源院→転法輪寺)

【だいぶ前のふりかえり旅行記
5年前の桜開花前の京都思い出し記録です。
書いてるのは2024年3月。
思い出し記録を書いていると、写真が下手で(スマホの性能差もあると思うが)ワーン!😭となるな…まあ記録写真だからいいか。

さて、ティーンの頃から、京都に行っても寺ばかり行って神社に行った記憶がほとんど無い。
なぜなら仏像やお堂などの仏教美術が好きだからだ。
前にも書いたかもしれないけど、大学受験の頃仏教美術が学べて4年になったら仏像彫ったりできる科があるところも見学に行ったりしていた。宗派が自分の信条と合わないから受験しなかったが、まあ、それぐらい興味があったという話です。
あとは神仏習合で発展した文化を良いなと思っているので、やっぱり明治維新廃仏毀釈に腹を立てているのもあったりなんだりで。
でも一番大きいのは、神社ってあんまり屋内拝観ができないからかもしれないなー。線香の香り漂う非日常な建物に入って、美術的なものを見るとか、建物そのものを味わうのが楽しいからやっぱり。
逆に、屋内にがっつり入れる神社を私が知らないだけかもしれないので、あるなら教えてほしくもある。

しかし刀剣は結構神社に奉納されているので、刀剣乱舞づたいで、ここにきて必然的に神社参拝の機会が増えた。刀剣乱舞的には兄者こと髭切が奉納されている北野天満宮も、私の姉のマリさんが髭切と膝丸推しのためすっかり何度も訪れている。北野天満宮はさすがに有名なので知っていて、菅原道真も好きな部類の歴史上人物だけど、ここもやっぱり刀剣乱舞以前は行ったことが無かった。そう思うと行く機会が与えられてよかったな~。

今回は、そんな北野天満宮にまつわる展示を見に行くのが主目的の旅です。
www.bunpaku.or.jp

2019.3.16(土)

主目的と言いながら、旅程のトップに組んだため最初からメインディッシュである。笑
展示のメインビジュアルは、北野天神縁起絵巻の道真公の怒りのシーンの雷。

このシーンは、初めて北野さんに行った時にクリアファイルで買って、それ以来旅のお守りのようにいつも持ってってます。クリアファイルの中に下敷きを一枚入れておくと寺や美術館で貰った紙類を道中きれいに持っておけるので、私の旅の必携アイテム。

展示内容はすごく良くて、神仏習合の強い神社の方が好きなので北野天満宮の成り立ちをちゃんと学んだら自分にぴったりの神社だった。よかった。と、当時の呟きに残っていた。
行ったことない神社に行くと、気が合わないところ(ナショナリズムが強過ぎるとかまあ、そういう)がまあまあな確率であるので、行く時は正直ひやひやしている。気が合わなかった時は「気が合わなかったな」と思って切り替えるようにしてるけど、もやっとするのはもうしょうがない。
なので、できれば好きでいたい神社が気が合ってると、ほっとするのだ。実際の内情とかはもちろん知らないけど、少なくとも展示から伝わることはそのまま神社の方向性として受け止めていいだろうと思うので。

あと、一年前の夏にたまたま行って結構気に入ってる曼殊院と関わり深いのもおもしろかった。旅で色んな寺に行って得た情報が思わぬところから繋がって、あーこれがやめられない旅とか歴史の楽しさだなって思う。

展示物は様々だったけど、初めてちゃんと道真公の漢詩を読んだのも記憶に残ってる。本当に美しい……11歳の時に書いたものもすごく大人っぽいというか色気のある美しい表現で、漢詩や和歌に詳しくない私も素直に惚れ惚れしてしまった。
お土産のポストカードたちもすごく良かったので色々購入。北野さんはいつも授与物のセンスが良い。


旅のしょっぱなからボリュームある展示を見て満足したのち、お昼は五条のビストロへ。
アスペルジュ ブランシュ

かわいい青い扉の小さなお店。
コースはおまかせで、パテとバゲットがとってもおいしかった。


バゲットおいしすぎて、自家製なのか、買ってるならどこから買ってるのか教えてほしかったくらい。
最近はディナーのみの営業となってしまったので、夕飯はいつも決まった店に行っちゃうから行けていないんだけども…。リーズナブルでおいしい、感じの良いご夫婦でやられているところです。


食後、店から歩いてすぐの東本願寺へ。
とにかく規模が大きくて広く、中も入れるのでのんびりうろうろ。寺の建物内を歩くのがとにかく好きなので、靴脱いで上がれることがわかると嬉しさ倍増である。

この時の旅行、結構記憶があやふやで、実は東本願寺に行ったのか西本願寺に行ったのかわからなくなっていた。そこで姉の写真フォルダからもエビデンスを拾っていたら正解がわかる写真がちゃんとあって、ワーッ!と盛り上がってしまった。2人で行ってるとこういう時にありがたいですね~。「寺の背景に京都タワーがこの角度で見えるから東だ!」て言ったら、コナンくんみたいなこと言ってると笑われました。笑

東本願寺外回りにある仏教標語がなかなかおもしろかったんだけど、これが私のお気に入り。

私の欲望なんて常に在庫過多ですよ。足るを知らない自分を笑って、TwitterのIDがtarushirazuなんだから…


お次はてくてく歩いてJRを越えて、東寺です。
新幹線から見える五重塔が京都に来たなー感あって、行ったことなくても知ってるお寺ですが、初参拝。
桜の開花前、まだ混まないことを見越してこの時期に来たけれど、ソメイはまだまだ蕾が固い様子だった。咲いたら綺麗だろうな。

東寺の金堂にある薬師三尊はライディングがとても素敵で月光菩薩が特に色気ある雰囲気で最高に良かった!!!
東博の展示のために講堂の仏像はだいぶ東京出張中だったので、揃ってる時にまた来たいなと思ったら翌年の11月に夜間拝観で立体曼陀羅完全版を見ていた。ブログでなぜか立体曼陀羅に言及してなくて、感想をメモっておいてくれ自分…となった。
↓その時の役に立たないブログ
tabiyuki.hatenablog.com


広い東寺のメインぽいとこからちょこっと出て、洛南高校の向かいにある観智院にも初参拝。
三椏が綺麗に咲いてた。観智院はこじんまりしてて茶室や坪庭、石庭が美しい良いところ。


観智院でもう拝観時間いっぱいという感じだったから、歩いて京都駅に戻り荷物をPUしてバスで七条の宿へ。思えば、刀剣乱舞以降の京都旅でいつも使っていた旅館やまとさんの閉業前に泊まったのはこれが最後だった…。

さて、荷物を置いて一息ついてから、花灯路見つつ夕飯に向かいます。


産寧坂のあたりは人が多いからあまり行かないんだけど、この時は意外と混んでいなかったかも。夜は特に、やっぱりきれい。


夕飯はいつもの御旅屋さん。


合鴨の煮麺、鯛のもち米蒸し、鯛の白子茶碗蒸し、と大好きなメニューばかりの回。鯛のもち米蒸し、最近出してる時に行けてないかも。寒い夜だったから梅酒お湯割りと熱燗がしみた~。

気持ちよく飲んだあと、だらだら30分ほど歩いて宿に戻るのも楽しくて好き☺️電車乗って帰らないでいい時に飲むのが一番気分が良い!


2019.3.17(日)

今朝は20年以上ぶりに宿のすぐ近く、養源院へ。

昔も血天井が見たくて行ったんだけど、改めて行くとおもしろい。鳥居元忠の顔跡までよく見えたなぁ。
子どもの頃家に「淀君」って伝記少女漫画があって読み込みまくってたから浅井三姉妹には詳しくて、それが養源院で役に立ったのもおもしろかった。子どもの時に読む歴史漫画って頭によく残ってる。


その後は京阪で移動して、Dai's Deli & Sandwiches 六角店(もう閉業してる……)でランチ。
スモークサバサンド美味しかった😋

そして大好きなSUGiTORAさんのはしご😋😋
季節メニューが無い時期だったので、定番のラムレーズンとイチゴのパフェを。間違いなくおいしい。


そしてこの時俄にパンブームだったので、京都のパン屋巡りするか!などと思い、麩屋町通りと六角通りが交差するあたりにあるワルダーに行ってみた。

惣菜パンよりとにかくフランスパン系の食事パンが好きなので、丸いフィグのとベリーのを購入。本当はプレーンなバゲットも欲しかったんだけど、さすがにバゲット抱えてその後寺を数件回って新幹線乗るのは躊躇われて断念した。

しかし結局これ以降パン屋巡りはしていない…。まあ、観光客が京都でわざわざせんでもいいか、と思ったというか。京都で他にしたいこと、食べたいものがありすぎるのと、地元と東京のパン屋に満足してるというのもあるかもしれない。
ちなみにワルダーのパンはちゃんとおいしい。ドイツっぽいのが好きな方は特に良いかも。


その後、パンを抱えながら地下鉄と嵐電を使って、仁和寺の後ろあたりにある転法輪寺へ。

普段は公開してないお寺だけど、小さなところなので中にこんな大きな大仏がいるとは!とびっくりする。小さいとこに大きいものがあると、よりスケール感が感じられておもしろいなあ。

涅槃図もとても大きいんだけど、動物たちも皆お釈迦様を見てるのに猫だけは鼠を見てるわけを教えて貰えたり、楽しかった!

ところでここは木魚も巨大で、日本で二番目に大きい木魚だそう。一番は北海道のお寺さんなんだって。

法輪寺は冬の特別公開ラインナップに入ってたので行ってみたんだけど、特別公開系はお寺の方の解説付きの場合が多いからやっぱり楽しい。なんでもない時に好きに見るのもいいんだけど適度に解説もらえるのはありがたいよね。


今回の旅はこれにて終了なのでいつもどおり伊勢丹の地下でお寿司買って新幹線で帰宅。
そういえば珍しく大覚寺北野天満宮も行ってない回だ。北野展には行ったが本体には行かないという。笑