tabiyuki

忘れないように旅の記録をつけてます(古い思い出し記録も多い)

京都🍁(大覚寺→仁和寺→北野天満宮→建仁寺→京博)

2018年秋の記録。
この年3回目の京都。9月の洛北旅から2ヶ月、すっかり寒くなり気持ちのいい秋晴れ。

2018.11.10(土)

この時期は宿も新幹線も早めに勝負しないとあっという間に無くなっちゃうのを経験済みなので、無事にどちらも確保できててよかった。早めの時間の新幹線なのにさすがの満席。

まずは嵯峨菊の展示が美しい秋の大覚寺

勅封心経殿60年ぶりの御開帳とのことで、いつも外から眺めてた心経殿の中に入って解説など聞く。中はこうなってるんだな、とか、金の文字で書かれてるの書きづらくないのかな、などと思った。

紅葉はまだこれから。緑が多いけど桜はきれいに色づいて散っている。


嵐山に来たらやっぱり行きたいル・プラ・プリュでランチして、昼からワイン飲んで幸せ〜気候も気持ちよくて最高。

ほろ酔いで気持ち良く嵐電乗って揺られてたらめちゃくちゃ乗り過ごした。まあ今日のプランはちょっとぐらい寝過ごしてのんびりしても大丈夫。ゆるゆる行こう!


初めての仁和寺
仁和寺といえば徒然草の「仁和寺にある法師、〜」。このフレーズしか覚えておらず、どんな内容だったかわからず、仁和寺がどんなお寺かも知らず、秋の特別公開が色々あったので寄った。
が、めちゃくちゃよくてお気に入り寺院になってしまった。

特にお気に入りだったのは経蔵。

経蔵の何がよかったかって、八画形の回る経棚のばかでかいのが中にあるんだけど、大きさもすごいし飾りもかわいい。回せば読んだことになるっていう大覚寺にある小さいのと用途は同じ。でもこちらは棚の中に本当にたくさんお経が入ってる。
手入れは全然されてないらしく、棚の下部に装飾的に配置された仏像は手が取れたりそもそも無くなってたりして(ほんとは八面全部に誰かしらの像がある)、その取れた手が適当な箱に入って適当に置かれてたりしてるから、フフッてなった。悲しい気持ちになるというより、人間味を感じてしまったんだけど、手入れできるといいよね。
そしてその像たちは動きも顔もすごくいい。また見たい。

蔵内の壁画もよくて、仁和寺の障壁画系はみんな絵が上手くてしかも好みの顔立ちで最高だった。なーんかとにかく顔がいい。あと修復一度もしてないのに割と色が残ってて、美しい。


初公開となる金堂の裏堂(本尊の背にある壁の裏側)の五大明王。まずポスターがかっこよくて、これだけで見に行きたくなる。

特別公開の時は説明を色々してくれるところが多いから嬉しい。お寺の方のお話にさらっと挟まれる他宗教との関係が垣間見えるやつが好きだし、割とよく遭遇する。
仁和寺五大明王図では誰かを足蹴にしてる明王が一人いて、これは?と尋ねたら「シヴァ神をお釈迦様が諌めた時の姿です」とのこと。左足でシヴァ神、右足でパールヴァティを踏んでて、さらっと言うからおもしろい。宗教の戦いだ。私は信心はないのでひたすら興味深い。


仁和寺は広いので各所をじっくり見てたら宸殿を見る時間があまりなくなってしまった。駆け足でまわったけど、お庭も素晴らしくて、ずっと濡れ縁でぼーっとしたいような居心地の良さは門跡寺院あるある。また違う季節にゆっくり来ましょう!


また嵐電に乗り、5時半に北野天満宮到着。
夜間拝観期間のため宝物館も遅くまで開いてるからまずはお参り。夜の北野さん美しい!


今回は「北野天満宮 宝刀展XIII」というやたら強そうというかFINAL FANTASYか?みたいなタイトルの展示と刀剣乱舞のコラボがあり、ワクワク髭切ランドの北野さん。
同行の姉が今までにない爆買いしてるのを眺めながら、よきデザインのグッズが出るってのはありがたいことだなあと思っていた。推しの保存に支援できると思うとなるべく買いたいしね。


夜間拝観あると時間いっぱい使えるので、今回は遅めの20時から御旅屋さんで夕飯。
秋の季節メニュー好きなもの多くてとてもよかった!

白子の茶碗蒸し
ポン酢仕立てなので白子だけどさっぱりした仕上がりで大好きなやつ。

下仁田ねぎの天ぷら
全然ばえない。が、めちゃくちゃおいしい。

鴨まんじゅう
鴨のミンチがじゃがいものもちっとしたガワで包まれてるのとか、好きに決まってる。もちっとしたものが好きすぎる。

美味しくて気のきいたご飯は最高。夜間拝観で冷えた身体に熱燗も沁みたな〜寒い季節の楽しみ。


2018.11.11(日)

宿からまあまあの距離をてくてく歩いて、そういえば行ったことのなかった建仁寺へ。

建仁寺の特別公開は開山堂と浴室。


浴室は4人入れる蒸し風呂(修行の一環)で、入口にはお風呂炊いてる時に悟りを開いたお風呂の仏様、跋陀婆羅(ばったばら)菩薩がいらっしゃる。なかなか見ない仏様だし湯かき棒持ってておもしろい。寺の浴室って初めて見たのですごくおもしろかった。

方丈も拝観できるので、見るところが多くて嬉しい。風神雷神図が有名だけど、襖絵や屏風はレプリカを置いてあるので安心してみられるし写真が撮れる。

雲龍

この襖絵を描いた海北友松、画家デビューは60過ぎてからというのが驚きの上手さ。雲龍図もいいけど、他の動物の絵もすごくいい。


調べたら幼少期に禅門に入って狩野派に師事してたようだけど、お家再興のために還俗してずっと武士やってたのにこのブランクなど無いような筆……すごい。ファンになってしまう。いくつになっても好きなことや極めたいことをやれたら嬉しいな、と思わせてくれる。


天気が良くて気持ちいいし、この日はずっと徒歩移動。
前々から行きたかったパフェ屋さんSUGiTORAに初めて行った回だった。季節限定がタルトタタンのパフェで、そもそもケーキのタルトタタンが大好きだから嬉しかったな。さくさくとほろにがりんごの酸味が最高のおいしさ!
形状が今より粗削りかも。

お昼何食べたんだろ?と思ったら、スギトラさんに13時入りしてるからパフェをお昼にしたぽい。パフェってデザートにするには結構ボリュームあるから、これが正解かも。最近食べ過ぎ旅しがちなので、いい思い出し。


午後は余裕をもって京都国立博物館の「京のかたな展」へ。ボリュームすごいからがんばってまわるぞ!と思ったけど、やっぱり時間かかったし終盤へろへろしてたな。一同に会す展示は話題性あるけど見るのは小出しの方が集中できて好きだったりする。
でもすごい企画だったし、関係者の方のこの展示までの色々も垣間見ていたので、盛況で本当によかったなあ。

ところで、前の京博の展示の時も則国が一番気に入ってたんだけど、今回も国宝の太刀、則国が抜群によかった……。吉光のお父様だとこの時初めて知って、自分の好みのブレ無さにも安心するなどした笑 
刀のことは詳しいことは覚えきれないしわかってないことも多いけど、自分が良い!と思うものや好みはあって、その感覚で観るのが楽しいな。今後も楽しくゆるゆる鑑賞に出かけたいね。

トラりんのファンサタイムも楽しかった♡